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源帰「ゲンキ」について、よくある質問

源帰がすぐに効き始める理由 (活性汚泥処理でも、生物膜処理でも)


  フロックや生物膜は、微生物とSSが互いに強く付着し合った集合体であると考えられます。OSSCと微生物の作用により、この集合体の付着状態をほぐす→フロックや生物膜内部への溶存酸素や被分解物の供給を促進 →微生物による分解を促進、という機序を考えています。 源帰に対して多く寄せられる感想は、「短期間で効果が目に見えて分かる」というものです。源帰の投入で、先ず既にいる分解菌の働きを高め、その後で、投入した微生物の増殖による効果が現れます。

汚泥の凝集・沈降性が向上する理由


源帰の中に凝集剤は配合されていません。 源帰の中に、汚泥の凝集力を高める成分、すなわちフロック形成菌の菌体外ポリマーの形成を適度に助長する成分が含まれているからです。

糸状菌 や 放線菌 が激減する理由


糸状菌や放線菌の出現は、それらが増殖するための栄養が、活性汚泥や生物膜中に残っているために起こると考えられます。源帰の使用により、それらの栄養(即ち未分解BOD成分)の分解が促進されて、糸状菌 や 放線菌が増殖できなくなるからと考えられます。

生物膜処理で、担体上の肥大化した付着物が直ぐに脱落(剥離)する理由 (MBR膜汚れを抑制できる理由)


   生物膜処理で頻繁に見られる肥大化付着物(以下付着物)は、担体上に先ず形成される生物膜(basefilm)上に、廃水中の未分解物質と微生物が互いに付着し合って成長することにより形成されると推定されます。 源帰使用により、付着物は、多くの場合使用開始後数日で脱落(剥離)し始めます。大きな固まりが一気に剥がれ落ちます。 実験室での観察から、付着物はbasefilmから剥がれていくことが分かりました。今はまだ仮説ですが、付着物の構成要素(微生物とSS)間の結合力を弱める作用が働くため、とも考えられます。 (MBR膜汚れ抑制も同様な機構で考えられます)

生物膜処理で担体上の付着物が剥れたら処理能力が落ちませんか?


処理能力が格段に向上します。 以下が理由です。付着物が剥れた後、適切な厚さの生物膜が維持されます。担体の表面積が最大限に好気性処理に利用され、肥大化付着物の場合のような内部の嫌気化による処理障害が起こりません。

汚泥発生量が減る理由


 生物処理では、廃水中の汚濁物質の一部は、汚泥に付着して除去されます。未分解のまま余剰汚泥として排出されます。 また、分解されても菌体内に栄養として蓄えられる場合があります。源帰により、分解菌の分解力が高まり、この両方(未分解物質、菌体内の栄養)が減るため、結果として余剰汚泥量が減ると考えられます。

安全性


 源帰成分の要である OSSC の原料は全て食品です。源帰 (液体)に使われている分解菌は、澱粉、蛋白質、油脂の分解に優れたBacillus属(納豆菌)です。
源帰P(粉体資材)には更に数種の食品由来の分解菌が加えられています。